カテゴリー「アニメ・コミック」の9件の記事

2018年8月23日 (木)

【古い少女漫画】【星野架名】彼方-まほろばフェスタ

人生でいちばん読み返しているコミックスのうちの一冊です。


ストーリーの大きなポイントとして「宴の海」という存在があります。主人公の一人・彼方にだけ見える空から来る巨大な海。

「宴の海」にはちゃんとSF的設定があり、そっちで解釈するのが正攻法だと思うけど、「少女」漫画として、「少女」の成長物語として強引に解釈したパターンと考えてほしいです。

「時野彼方」は「『少女』のメタファー」と私は感じています。もちろん、真っ当な気の強い一人の少年であるのがだいいちだけど。

-------------------------

宴の海。「突然、彼方ひとりだけに訪れる、恐怖をもたらす海」。海は、ラストシーンまで広がりをもつ「海原」ではなく、迫ってくる大きな波として、彼方の目に映っています。

仲間たちが真に彼方を理解する…彼方の血で出来た球体を受け入れるまで、この波は彼方にしか見えない。

この物語の進行は、大げさかもしれませんが「少女に訪れる大きな変化→初潮」の隠喩と考えています。

------------------------

また、重要な人物として登場する「黒の鍵」。彼方のダークサイド。自分のダークサイドをしっかり見極め、それと戦い、「鍵」を倒すのではなく、改心させるのでもなく、とりこみ、また一つになる。

成長していく過程で一度通る、自分の邪な部分を心のなかで自覚し受け止める、その変化を描いています。

そして「黒の鍵」と一体化した瞬間、彼方は「自分は今までいた世界のあらゆる存在と異質」いってみれば「たった一人、疎外された存在」であることを知る。大きな孤独に立ち向かう。

------------------------

でも、彼方の血…彼方そのものを肯定する友人たちに囲まれて、彼は「宴の海」に立ち向かう。

そして「宴の海」が通り過ぎた後、彼方は、守ってくれた祖父と一子さんと別れ、人生のパートナーである弘樹と同居することになる。

弘樹の方も、保護者との別離があります。長年お互いに守りあって暮らしてきたお姉さんとの別れ。

自立した二人が、新たな生活を始めることになります。

------------------------

星野架名さんは弘樹を「理想の少年」とはっきり書いておられましたが、彼方のほうは「理想の少年」とはいいませんでした。

もしかしたら「世界から疎外されてひとりぼっちだけど、友人、理想の少年とともに生きていく」というのは作者さん自身の姿なのかもしれない、というのが私の解釈です。

彼方はもちろん、少年。女性(弘樹のお姉さん)に憧れ、強いものを目指す。それと同時に、大きな体の変化を体験して大人に変わっていく少女の一面をもっているという。

ひとつの解釈にすぎませんが、こういう風にいつも考えています。


タイトルが美しいですね。最初に読んだ学生の頃は「まほろば」を「まぼろし」と混同してましたが、「まほろば=すぐれたもの」つまり『宴の海が訪れること』=「すばらしい祭り」ですね。

2018年8月22日 (水)

【古い少女漫画】【星野架名】石の子どもたち光の子どもたち(コミックス『世紀末堕天使を探して』)

悲しいストーリーだけど、綺麗なイメージばかり伝わってくる作品でした。どこまでも広がる『プリオシン海岸』これは『銀河鉄道の夜』に出てくる海岸の名前…(『銀河鉄道』のほうもうろ覚え)

賢治が「プリオシン海岸」のモデルにした「イギリス海岸」でクルミの化石が発掘されてるので、この星野架名さんの作品ではクルミを人間の身体ほどある、たくさんの大きな卵にうつしかえてみたんでしょうね。

何にも支えられず静かに浮いている卵たち。

主人公、翡翠・瑪瑙・琥珀、16歳の3人きょうだいは、小さい頃から、夢の中で無数の卵がある幻想的な「プリオシン海岸」を見ている。そこに「切流(キル)」という美しい少年がいる。3人は「切流は自分たちの初恋の人」と思ってる。いつか切流に現実世界で逢いたい…

現実世界に存在する切流は、殺人マシンとして造られた人工生命体だった。切流の複数の人格が3つの形をとって人間になっていたのが翡翠・瑪瑙・琥珀。3人には5歳以前の記憶がない。切流が5歳のときに分かれた人格。

日本に現れた、外国の遺伝子科学者たちは、3人の人格をふたたび切流に統合させて、切流を完全な人格にしようと襲いかかってくる。

切流は命ぜられたままに翡翠と瑪瑙を殺す。最後にのこった琥珀の優しさに触れて人間らしい心に目覚める切流。くちびるを合わせて統合した琥珀と切流は、人造人間研究所を破壊。

そして、先に死んだ翡翠と瑪瑙の待つ…プリオシン海岸でいちおうの幕は閉じます。

救いがないといえばない。琥珀たち3人は、人間として学生として、16歳まで成長してきた、その過去は捨てさせられた。死後の世界、幻想のプリオシン海岸から、幻想の船にのって遠くへ旅立ってしまう。

切流自身もきょうだいも、なんの罪もないのに、一種の浄土、平穏な世界へ旅立つ…

でもラストページで、3人のきょうだいと切流の友だちだった一匹狼のような少女・時見が、「須磨海岸」で、人間の胎児が透けている巨大な卵をみつける。

切流と3人、皆は一つの精神としてうまれかわり、おそらく時見が母親となって育てるでしょう。

「殺人マシン」切流が、「肉親の絆」に触れて変わっていく…。「子供に襲いかかった悲劇」ととらえてもいいし「ひとりの人間がアイデンティティを確立する物語」ととらえてもいい。

唯一の女性である瑪瑙は、切流にプレゼントしたいと『ピノキオ』の絵本を買う。人間の心を持てば「人形」である切流も、温かい一人の人間に生まれ変われると…。

この作品、3人が逃げ回る舞台となる都会が「三宮」だったり、ラストが須磨海岸だったり、当時の星野架名さんがお住まいだった神戸が舞台になってます。

『世紀末堕天使を探して』この単行本には、表題作と「石の子どもたち光の子どもたち」これ二作しか収録されていませんが、ほんとうに素晴らしいコミックスだと思ってます。

【古い少女漫画】【白倉由美】デパートのアリス

少年チャンピオン系列の掲載だったのに【古い少女漫画】と紹介していいのかなと思いつつ…

3冊に分かれた『東京星に、いこう』の1巻、2巻の巻末に収録されている2部作の漫画。可愛いともいえるし、シュールで怖いともいえるし…バブル時代らしい物語ともいえるような。

「デパートに住んでいる」「デパートに育てられている」小さな女の子。世話をしてくれるのは食品売り場、洋服売り場の売り子さんたち。知識をあたえてくれるのはオーディオコーナーのTV。眠るのは家具売り場のベッド。

その発想はなかった、と共に「何だか心地いい」。少女が成長するための「衣食住」はすべてデパートに揃っている。デパートの質のいい品物。そして夜、客も店員もいなくなった後のアリスの自由と孤独。

バブル、と感じるのは「デパートが特別に居心地のいい空間だった時代」という雰囲気。客の皆が豪華な服や家具を買うわけじゃない。でもその可能性は手に掴めそうな経済の潤いがあったとき。

アリスが「金髪碧眼」「ゴージャスな少女」じゃないのが良い作品です。可愛いけど、日本人らしいあっさりした顔、黒髪のおかっぱ。アリスの住むデパートは西洋風建築だけど、ハロッズみたいに欧米に建っているわけじゃない。日本の、デパートです。

2016年3月 4日 (金)

[2ちゃんねる] 『嫌いな801』スレッドと菊丸英二

 今どき、こんなことを言うのも古いかもしれないけど、2ちゃんねらーです。声優関係板と文学関係板、エロゲ関係板、そして801板を読んでいます。

 801板でいつもチェックしているのは、『本気で萎えた!』スレッドと『嫌いな801』スレッド。前者は本当に笑えて面白い。『嫌い』スレッドの方は……趣味が悪いかもしれないけれど、読んでいると今のBL界の流行のようなものが見えるので、興味深く読んでいます。

 流行に関係なく嫌われるBLキャラクターというのは、いわゆる「きゃるるん系」というか、ぶりっ子な受けです。『CCさくら』のさくらちゃんのように、「ほえ?」とか「うにゃー」とか言う。可愛く首をかしげる。特に、二次創作で、原作でそういうキャラクターじゃないのに「きゃるるん」化されるのはとても非難を浴びています。

 ときに、私の好きな『テニスの王子様』キャラは菊丸英二なんですが……そして彼は「受け」だと思っているのですが……菊ちゃんは比較的原作でも「ぶりっ子」なところがあるので、「きゃるるん」化しても、あまりキャラ崩壊しないのが気に入っています。

 ぬいぐるみを抱いていても大丈夫! (公式でクマのぬいぐるみを大事にしてるし)兄・姉に溺愛されていても大丈夫! 彼氏(?)の家に行ったとき、手作り料理を振る舞っても大丈夫! 語尾に「にゃ」をつけても(まあ)大丈夫!他のキャラに抱きついて甘えても大丈夫! いきなりピンクの子猫になっても大丈夫!(アニメ版『青学一家』)

 こんなにぶりっ子してても、「だって、公式でそうだから」と言い張れるキャラクターはそういないと思ってます。えーと、菊丸攻めの方と、彼はノーマル主義の方はごめんなさい、読み飛ばしてください。

 ところで、いま流行っている『嫌われる801』は「オメガバース」「セクピスパロ」「アンチ王道」かな? 実はどれもちゃんと読んだことがないので、批判を読んでも「???」な感じです。うーん、好きキャラの二次創作以外、BLは読まないから。

 テニプリにはまって以来、ずーっと流行りのジャンルから遠ざかっているのが、ちょっと寂しい今日このごろです。普段エロゲばっかりプレイしているから、なかなか男性キャラがいっぱいいるジャンルまで手が回りません。『テニスの王子様』サイトなんて、サーチをたどってみても『ジャンル替えしました』『更新停止しました』『今までありがとうございました。閉鎖します』『404』ばっかりで……。

2016年2月24日 (水)

『Charlotte』全話観ての感想

 最終話までのネタバレがあります。

 麻枝准さんファンなので、がんばって観ました。バンダイチャンネルで。1話300円以上とお値段は張りましたが、その価値のある作品だったと思います。

 Key史上最高にゲスな主人公、とウェブに書かれている由宇。彼の成長物語。最終話の彼は成長し過ぎでもはや偉人レベルです。仲間たちのために、好きな女の子に受け入れられるために、世界中の不幸な、あるいは不幸になる可能性がある少年少女たちのために。自分がボロボロになっても頑張りつづける姿に、こちらは涙ぼろぼろでした。

 Wikipediaを読むと、由宇のキャラクターは『夜神月』『ルルーシュ・ランペルージ』を意識した、とありますが、「月には、友利たちのような真っ当にかまってくれる友だちがいなかったんだなあ」と、ふと気の毒に思いました。弥海砂ちゃんじゃちょっと救いにならないし。

 印象に残っている回は、第七話『逃避行の果てに』。月並みで恐縮だけど、あの麻薬に手を出しそうになった由宇の手元を思い切り蹴り上げる友利……ずっと逃避行を見守っていてくれた彼女。第12話の由宇の告白のとき、「何で恋されたのか分からない」という友利ですが、第七話の見守りだけで充分惚れます。

 あとは、美砂が実家のお蕎麦屋さんで柚咲と人格交代して、「月並みな蕎麦だけど、家族の味だから美味しい」と両親に伝えるところ。美砂が涙を流すのに合わせて、泣きながら見ていました。

 大抵の方が感想で書かれているように、後半ちょっと急ぎ足だったのは否めません。隼翼と熊耳の絆があまり描かれていなかったので、熊耳が命を落としたときの隼翼の心の痛みが少し唐突に感じたり、隼翼たちの施設での4人のキャラクターを覚える間もなく最終話まで行ってしまったり。

 ただ、2クールあれば良かったか、というとそうでもないかも。もし24話くらいあったら、最初の学園ギャグ乗りのエピソードが延々続いて、視聴者が飽きる可能性があった気がします。

 最後にツッコミ。世界中の能力者の能力を奪う旅に出る前に、生徒会の仲間の能力を最初に奪っていく由宇ですが、『真っ直ぐに猛スピードで移動する』『美砂を召喚する』……って、厳しい旅に使えない能力です。『一人の視界から消える』も使いどころの難しい能力……。


2015年8月30日 (日)

[CLAMP] X 08巻 感想

clover 08巻でびっくりしたことといえば、CLAMP学園探偵団の3人が出てきたことでしょー。それと、大人になった昴流と星史郎の最初の戦いもあったりして、懐かしい作品の面々が登場しました。(今となっては『X』自体が懐かしいのですけど)

clover しかし、CLAMP学園探偵団……残と蘇芳は納得のいく成長ですが、玲は……いや、格好いいですけど……あんなにぷに可愛かったのに。すっかり男性の顔になって。昴流は、『東京BABYLON』当時で10代……16歳くらいとおもうんですけど、数年でこんなに変わるものかなー。『東京BABYLON』では女の子に間違われたりしていたのに。

clover こういう、別作品からのスピンアウト……というか、同じ世界観だったんですよ、みたいなのはすごく好きです。この『X』もそうですけど、スピンアウトだらけの作品といえば『ツバサクロニクル』もそうですよね。ヒット作の多いCLAMPさんだからできる力技です。

clover 昴流と星史郎の戦いのくだりは、『東京BABYLON』読んでないと分からない台詞が多いですけど……そんな読者はいない!という前提で描かれてるのかな。

clover 『xxxHOLiC』で、侑子さんが「知り合いに可愛い双子の陰陽師がいる」と言っていて、さらに木之本桜ちゃんのことも口にしているので、『X』の世界は『カードキャプターさくら』の世界ともつながってることになります。

clover 今回の巻末読み切りは哪吒。もともと女の子の身代わりとして作られたんですね、びっくり。生物学的に性別がないとはいえ、彼(?)は肩幅広くてどう見ても男性ですから。

2015年8月28日 (金)

[CLAMP] ちょびっツ 06巻感想

clover 『ちょびっツ』も最初の方は知ってるけど、ラストがどうなったかを知らない漫画の一つなので、黙々と読んでいます。Kindleペーパーホワイトで。画面は小さいけど、印刷(?)はペンのかすれまでくっきり! CLAMPの、というか、もこなさんの絵にはあまりかすれはないけど。

clover 06巻のトピックといえば、まずはチロルの店長さんと裕美ちゃんがくっついたことですね。素直におめでとうといえる。裕美ちゃんは『パソコン』という存在に完璧であるというイメージを抱いていて、人間である劣等感に悩まされていた。でも店長さんは「裕美ちゃんがパソコンでも人間でも、好きになっていた」と告白してめでたしです。

clover しかしこの、完璧で綺麗な『パソコン』に対して人間が劣等感を持つ……というのは、何となく『ファイブスター物語』でファティマに人間の女性が抱く劣等感と似てる気がするんです。『ファイブスター物語』といえば、ちぃがかつてエルダとして生まれたときに、身体中にタトゥーというか数字やバーコードみたいな記号がくっついていた様子が、ラキシスが最初に目覚めた時を思い起こさせます。

clover 店長さんの『パソコンにもできないことがある』という言葉が切なかった。「忘れてしまいたい記憶も消去されない限り忘れられないし、覚えておきたいことも消去されれば忘れてしまう」。

clover それから、ちぃがお給料で指輪をお揃いで買って、秀樹にプレゼントするシーンも印象的。自分の分の指輪はこっそり隠したちぃでしたが、ちぃの素直な性格でそういうことができるのかな?と思いました。秀樹に秘密を持つ、ということが……。この指輪は今後のポイントになりそうです。しかし秀樹、せっかく指輪もらったんだから指につけてあげなよ。恥ずかしくても。

clover ちぃを攫ったドラゴンフライ(ハンドル名)さん再登場です。実はこの人の見た目はけっこう好きだったり。髪ボサで眼鏡の人に弱いのです。うーん、でもお付き合いできるならやっぱり秀樹かな。秀樹はほんと優しくて頼もしいから。クセのある登場人物の多いCLAMP男性の中でも、お人好しさと誠実さでは群を抜いているような。

clover いま、『X』を平行して読んでいますけど、あっちにはあんまりお付き合いできる男性がいなくて……。あ、空汰! 彼なら大丈夫かも。

[天城小百合] 魔天道ソナタ 11巻感想

clover 今ごろ、なぜその漫画を……な感じの『魔天道ソナタ』を読んでいます。だって後半、よく覚えてないです。フィラとミカエルが仲良くケンカしながらコンビとして働いてるところくらいしか覚えてない。

clover 覚えてないといえば、リアルタイムで『プリンセス』連載を読んでいた頃は私は小学生だったわけですが、男同士なのにフィラがミカエルを好きであることには、あまり疑問を持ってなかった。別に腐小学生だったわけではなく、まあ、そんなこともあるだろう……と鷹揚にとらえていた気がします。そういえば『エロイカより愛をこめて』の少佐と伯爵の関係にもあまり違和感を感じていなかったな。

clover で、11巻の感想です。小学生の頃覚えていた『ミカエルとフィラのコンビ関係』が解消されてしまうお話。智天使だったミカエルが熾天使に昇格して、それにともなって協力者(レアン)関係も……。あれ、こういう展開どっかで見たような、と思ったら、高河ゆんさんの『アーシアン』に似た展開がありましたね。

clover 当然のようにフィラはショックを受けますが、性格のいいフィラのこと、笑顔でミカエルの昇格を祝福します。小さい頃はあまり感じていなかったけど、フィラって理想の彼氏ですね。ミカエルにしっかり惚れていて、でもミカエルを束縛しない……。今で言う『ツンデレ(デレない)』のミカエルにさんざん殴られてもめげないし。

clover その一方で、フィラと寮で同室の悪魔・ベルゼにも運命の変化が。親の形見として持っていた大事なペンダントが、魔界の長・サタンに刃向かったベールの紋章のものだ、と分かってしまいます。ベルゼって単なるいい人脇役かと思っていたので、ここにきてのスポットライトにびっくり。

clover ラストがどうであったか確かめるために、このままあと9冊、読みます。

2015年8月27日 (木)

[CLAMP] X 07巻 感想(ネタばれあり)

clover 今、KindleペーパーホワイトでCLAMP作品を読み返しています。Kindleペーパーホワイト、画面はちっちゃいのですが、文字も絵の細部もくっきりしていて、意外と漫画を読むのに向いています。

clover というわけで『X』を今ごろ初読み中。『東京BABYLON』『聖伝』はリアルタイムで読んでいたのですが、『X』は手を出していませんでした。映画版はレンタルで観ましたが……。TVアニメ版も見ていないので、どういう風にお話が進んでいくのかはまったく分からない状態です。

clover 07巻まで読んで、「同じシーンの繰り返しが多い!」というのが第一感想。『封真が奇妙な精神状態になって神威に「俺はお前の……」という』『小鳥が「地球が壊れる」悪夢を見る』『登場人物たちが、神威が二人いるシーンや天使の羽と悪魔の翼を持っている神威を幻視する』←これの繰り返しの合間に、少しずつ話が進んでいく感じです。

clover 封真が繰り返し神威に『俺はお前の……』と言いかけるシーン、どこかで覚えがあるなと思ったら、『CCさくら』で桃矢が雪兎に『俺はお前が……』と何度も言いかける、というのと似てるんですね。どっちも「恋の告白?」と思わせておいて、結局色気のない結論、というのも共通しています。

clover 07巻ですが……小鳥が壊れてしまった。この子はほんとうにいい子なのに、過酷な運命を背負わされて気の毒です。牙暁が「君はもう目覚めない」と小鳥の夢の中で言った、ということは、あの可愛くてわたわたしている小鳥はもう出番なしですか。

clover それなりに自分の運命を把握している『七つの封印』『七人の御使い』の面々はまだしも、小鳥は根っからの一般人として生きてきたので、地球の最後だか何だかに巻き込まれるのは納得いかない……。

clover 今回、庚が丁に「何のために丁に対向するかというと、それは丁のため……」ということを初めてほのめかしました。映画版ではそれがラストシーンだった気がします。紗鵺さんの最愛の人も斗織さんだったし、大川七瀬さんはユリ関係はばんばん使ってくるな。男同士の恋愛は、あまり実らない感じのCLAMPさんです。(『東京BABYLON』のラストにかけては、当時ショックだったー)

clover 巻末おまけ漫画は颯姫の日常。美少女だけど地味っ子なのかと思っていたら、意外にも女子校で憧れの的になっている『格好いい八頭司先輩』なのでした。クールでかっこいい颯姫=五十嵐さつきさんなんでしょうね、やっぱり。